html5がW3Cの勧告となって、なにが変わるのか

10月28日(現地時間)ついにhtml5がW3Cの勧告となるというニュースが大きな話題を呼びましたね。
私たち制作側としては、ようやくか!という感じでたいへん盛り上がりました。
html5の前は1999年に勧告されたhtml4.01だったので、15年もの間、インターネット激動の時代にもかかわらず、Web制作のベースとなる言語であるhtmlが変わらなかったということなんです。
このhtml5の勧告によって今後のインターネットはどう変わるのでしょうか。

html5

もともとインターネットは一方通行のものだった

ブラウザとはインターネットの情報を表示するためのソフトウェアです。閲覧するのが目的です。
2000年代中頃に「Web2.0」という言葉が流行ったのを覚えていませんか?
Web2.0というのは、インターネットを一方通行のものにしておくのはもったいない、もっとインタラクティブ(双方向)に!という考え方のことです。
Web2.0によって、ブログだとか巨大掲示板だとかSNSだとかがどんどん広まり、情報を消費する側だった人も情報を発信する側になる人が増えました。
ほかには、ブラウザで遊べるゲームで遊んだことはありませんか。ブラウザで表示されたものを見て楽しむだけでなく、動かして楽しむという使い方がいっきに増えたのはWeb2.0の時代です。

インタラクティブを楽しむにはhtml4.01じゃ物足りない

html4.01はインターネットが一方通行の時代にできたものだったので、インタラクティブに利用するには力不足です。
2000年初め頃は、「Flash」というブラウザの機能を拡張させるプラグインを使って動的な機能を補っていました。
Web2.0が叫ばれた頃には、ブラウザの機能をうまく利用してプラグインを使わなくてもFlashのような動きを実現できる「Ajax」という技術が誕生しました。
それでもずっとベースになる言語はhtml4.01のままだったのです。さらなるインタラクティビティを求めるインターネットの成長には耐えられません。

実はもう多くのブラウザはhtml5に対応している。

そこでhtml5が登場です。
実は今みなさんが使っているほとんどのブラウザはすでにhtml5に対応しているのです。しかしブラウザによってhtml5の解釈が違ったり、あるブラウザで使える機能が別のブラウザでは使えないなど、ブラウザによってhtml5の対応にはばらつきがありました。
2008年にhtml5のドラフト版が発表されて2012年12月には仕様策定しましたが、勧告までの間、Web制作では、html5に未対応の古いブラウザでもちゃんと表示ができるようにhtml4で記述したり、html5を使う場合でも各ブラウザの対応状況を考慮して無難なものだけ使ったりと、対応にはとても苦労していました。

W3Cの勧告

ついに勧告されたのです。勧告とはRecommendationのことで、つまり最終仕様が確定したということなので、Web制作にも安心してhtml5を使うことができるようになります。html4.01のときは勧告されてもブラウザによってばらつきが多かったのですが、html5は一つ一つの仕様がとても細かく丁寧に定められているので、ブラウザによるばらつきも軽減されることが期待されます。

今後どうなるの?

実は、このhtml5というのはWebページだけの技術ではありません。
多くのアプリケーションでもベースとなる技術なのです。ですから、今後アプリケーションはさらに開発がすすみ、ユーザーの皆さんにもますます便利で楽しいアプリケーションやサービスが増えていくのではないでしょうか。

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